なぜ未成年はキャッシングの申込みすらダメなのか疑問です
19歳の会社員です。高校を出てすぐ就職したので、勤務歴は1年以上あります。会社の同期とか学生時代の友達と遊びに行くことが多くて、キャッシングできたらいいのにと思うことが何度もあります。でも、未成年はキャッシングの申込みすらダメなんですよね?ちゃんと働いて給料ももらっているのに、なぜダメなんでしょうか?
未成年者は法律上、契約能力がないとされているからです
その気持ち、よく解りますよ。ちゃんと会社員として働いているんだし、お給料ももらっているんだから、下手すると20歳以上のバイト学生よりも稼いでいるかもしれませんよね。でも、ちゃんとダメな理由があるんです。
「民法」という法律は知っていますか?日本の法律の中でも重要な、色々なことが決められる上での土台になる「民事上のことを取り決めている法律」です。その中に、未成年者についての取り決めも明文化されているんです。
民法上、未成年者は「無能力者」と言われています。なんだか馬鹿にされているように思えるかもしれませんが、これは「契約などをする判断能力がまだ具わっていない」という意味です。大人と子供の線引き、とでも言えば解りやすいでしょうか。
法律や行政というのは、必ずどこかで年齢上の線引きをしなければいけないんですね。それが今は20歳だということなんです。例え21歳の大学生がバイトで月10万、19歳の会社員が月15万稼いでいても、法律上は21歳のバイト学生の方が信用されているという事なんですね。
では、もし未成年でキャッシングをOKにしたらどうなるかもお話ししておきましょう。何度も書いている民法で、未成年者が行った契約は、親権者(親などの保護者)が取り消しをすることができることになっています。簡単に言えば、「ウチの息子がキャッシングしたけど、未成年に金貸すなんて契約は取り消しだ!」とお父さんが言えば、そのキャッシング契約は取り消しできるんです。そんなリスクを背負ってまで未成年の申込みOKとする会社はありませんよね?
「未成年だからダメ」という裏側には、「未成年の契約は取り消しができる」という危険からの保護も含まれています。高校生までのお金の使い方と社会に出てからのお金の使い方は、全く違ったものになっていきます。それを考えると、20歳までにきちんとした金銭感覚を身に着けることはもっともなことだと思いますよ。
【参考ページはこちら】
未成年の大学生はキャッシングできる?
このキャッシング、審査は通るのか、それともダメなのか
キャッシング会社に融資を申し込むと、あとは審査結果を待つだけです。その審査は、申し込み者の属性が重要なポイントになります。もしも属性が十分に高く、その会社が認めるレベルにまで十分に達していれば、審査には間違いなく通ります。しかし、そのレベルに達していなければ、その時には残念な結果となってしまうのです。
属性というのは申し込み者の個人情報のことですが、キャッシング会社の審査で問われる個人情報とは、あくまでもお金に関すること、そしてその人の社会的信用力に関する情報だけです。たとえば勤務先の会社の規模や勤続年数、それに月給や年収などです。また、自宅が自分名義の持ち家か、それとも賃貸住宅か、もしも持ち家ならば借金の抵当に入っているかどうかなども重要です。
また、個人信用情報も非常に重要です。個人信用情報とは、今までのキャッシングの利用歴、現在の借り入れ状況などのことです。もしも既に多額の借り入れがあるようなら、審査に通るのは困難になってしまいます。それに過去に金融事故を起こしてしまった経験があると、その時にも審査に通るのは非常に厳しくなってしまいます。特に事故直後ともなれば尚更です。
ところで金融事故の情報は、永遠に記録が残ってしまうわけではありません。事故を起こしてから数年が経過すると、古い事故情報は消えてゆくのです。(こちらもご参考にどうぞ→ブラックでも借りれる金融業者が知りたい!)ただ、事故後何年経過すれば情報は消えてゆくのかは、一概には言えません。実ははっきりとした決まりはないのです。一般的に一つの目安となるのが、5年だと言われています。ですから事故の経験者でも、事故から5年以上が経過すればするほど、審査に通る可能性は高くなってゆくと考えられます。
しかし、それでも審査に通るかどうかは最後まで分かりません。ですから事故後やっと5年が経過したような人は、「審査に通るだろうか。それともダメなのか」と、ハラハラドキドキしながら結果を待つことになります。それは心臓に良くありませんが、自分で起こした事故なのですから仕方がありません。
(⇒ブラックでもキャッシング・ローンを組める方法)