カードキャッシング・ブラックってどんな人のことを言うの?
生まれてからずっと実家住まいで、就職も地元の企業に採用されたので、24歳で未だに一人暮らしをしたことがありません。給料から小遣い分をもらい、あとは家に全部入れて母に任せきりなので、お金に関する知識がほとんどないんです。
それじゃいけないと思って、銀行への預金とか、株式投資とか、FXとか、キャッシングとか、いろいろな知識をつけようとしているんですけど、どれも難しいですね。キャッシングなんかは簡単だろうと思っていたけど、細かなことが沢山あるんですね…。
それで、質問なんですが、カードキャッシングで「ブラック」っていう言葉がありますよね?あれはどういう人や行為の事を指しているんですか?借金を踏み倒したとか、沢山借り過ぎたというのは何となく想像できるんですけど、その他にもブラックになるような事があったら教えて下さい。
返済の滞納や短期間で多数の申し込みをしたなどがあります
そうなんです。一言で「キャッシング」と言っても、ローンの種類や契約までの方法、借り方や返し方、そしてご質問にあるブラックと呼ばれる行為と、借りるまでにも借りた後にも考えるべきことが沢山ある世界なんですよ。
とりあえず、「ブラック」についてのみお話をしますが、お書きになっている通り、返済を踏み倒したとか、もう借りれないくらいまで借りてしまっているなどはブラックの代表例です。金融機関(銀行や信用金庫など)以外のキャッシング会社(消費者金融やクレジットカード会社など)でキャッシングローンを使えるのは、「年収の3分の1まで」と法律が規制しています。これを、「総量規制」と言いますが、その規制ギリギリまで借りてしまっている人などは申込んでも貸すに貸せない状態になっているということになります。
他によくあるブラックの例としては、期限から3ヶ月経過しても返済をしていないときに「延滞」という情報が登録されます。登録されるのは、日本に3ヶ所ある「個人信用情報機関」で、銀行業界、消費者金融業界、信販会社業界がそれぞれに加盟している機関(それぞれKSC、JICC、CICと言います)に、契約者の借入や返済の状況を登録し、情報を共有するしくみになっています。
延滞はその中でも一番起こしやすいブラックな情報です。そして、他のキャッシングに申込んだときに、「延滞するようじゃなぁ…」と審査で大きなマイナスになる情報でもあります。
また、短期間に4社5社と申し込みをしてしまうことも、ブラックな情報として扱われる可能性が高くなります。これを俗に「申し込みブラック」といい、申込みのし過ぎで審査に悪影響を与えるものとなります。なぜ短期間に複数の申し込みをしてはいけないのかというと、「借りれるだけ借りて、音信不通になる」、つまり借り逃げの危険性があるとも、何社からも借りなければいけないような危険な状態にあると判断される可能性もあるからと言われています。
最後にひとつだけオマケですが、「ブラックリスト」という言葉は聞いたことがあるでしょうか。「この人には貸しちゃいけないよリスト」のようなものが存在しているように思われていますが、キャッシング業界全体の中では、この「ブラックリスト」は存在しません。各社で独自に顧客リストを作っている可能性はありますが、先に書いた信用情報機関には、このようなリストはありませんので、いつかこの言葉を見聞きしたときに、思い出してください。
【参考ページはこちら】
ブラックでも即日借り入れが可能なキャッシングはある?
カードキャッシング・ブラックの説明と種類
カードキャッシング・ブラックとは大きくまとめると、会社に不利益をもたらす可能性のある利用者という事です。ブラックという言葉は主にマイナス的な意味を含んでいます。ブラックリストがどの会社にも存在しており、そのリストに載っている人物は要注意人物として扱われます。
カードキャッシングにおけるブラックリストは数種類存在します。まず、滞納を繰り返すブラックです。返済は必ずするが、毎回の様に滞納をしたり、滞納するのが当たり前のようになっている利用者は滞納者ブラックとして扱われます。この場合においては、利用限度額の引き上げの際に引き上げ審査に通りません。滞納を繰り返すという事は借金を踏み倒す可能性が高いと判断されます。その様な人物に更なる借金を許可する事は、金融機関にとっては大きなリスクを負う事になります。
次に申込みブラックです。これは、審査に落ちたからと言って何度も申込みを繰り返している利用者の事です。一度審査に落ちた時点で半年間は受け付けていない金融機関がほとんどです。受け付けていない旨は伝えられる事はありません。その理由としては、そういった情報は全て機密情報であり、審査基準は金融機関によって様々であるので、それを知られてしまう事に繋がるからです。何度申し込んでも、審査には通過しなかった旨を告げられるだけで、自分が申込みブラックになっている事には気づきません。
これらのブラックリストに関してはグループ会社で共有している事がほとんどであるので、今後一切グループ会社を利用する事が出来なくなります。信用情報とは違い、ブラックリストは会社が独自に作成しているので、その記録には保存期間は存在しません。つまり永久に記録に残り続ける事になります。
そうなればローンを組みたい時に、その会社を利用する事ができなくなるので、不便を強いられる事になります。常識と良識を持って利用する事がブラックリストに載らない為の手段です。