自己破産をした人でもキャッシングできる？

自己破産をした人でもキャッシング可能なところはホントにある？

最近、友人から聞いたのですが、自己破産をした人でもキャッシングできたというのです。嘘のような話です。きっと騙されているのではないかと思います。でも、もしかしたら事実かもしれません。自己破産をした人でもキャッシングはできるんでしょうか？

5年以上経っていれば新たな申し込みが可能になります

自己破産、債務整理をした人でも、5年でその記録は信用情報から消えていきますので、その後なら新たなキャッシングの申し込みも可能になると考えていいでしょう。ただし必ず審査に通るとは言えません。まずは信用情報の記録がどうなっているか、ご自身でお確かめください。
（⇒自己破産後でもキャッシングできるって噂はホント？）

信用情報機関は3つあります。「JICC」（日本信用情報機関）は、消費者金融をはじめとする貸金業、クレジット会社、ノンバンクなどが会員となっています。「全国銀行個人信用情報センター」は、全国銀行協会の設立した機関で、銀行や信金、JA、ろうきんなどが加盟しています。「CIC」はクレジット会社など36社が株主となっています。つまり、融資をする金融機関や会社は必ずこの3つのどれかに加わっていて、自分たちの顧客の信用情報をお互いに利用できるようにしています。

この3つのデーターベースは、CRIN（Credit Information Network）というネットワークによって、お互いに結びつけ、最新の情報をやり取りしています。ですから、銀行でローンを組んでいる人の情報を、消費者金融も把握できますし、その逆もできます。

こうした信用情報は、多重債務、自己破産といった社会問題を防ぐために、個人への貸し過ぎをチェックするためにも利用されています。貸金業は総量規制によって年収の3分の1以内の貸し出しが原則です。複数の貸金業を利用していても、そのことがこのデータに照会すればわかってしまいます。

銀行など貸金業以外の場合でも、ローンの目安は年収の30％から35％ぐらいとなっていますので、やはり同様に、他の金融機関でどれぐらい借りているのかをチェックしなければなりません。

このとき、過去に自己破産など大きな問題が記録されているのがわかると、新規申し込みの場合は、審査に通らなかったり、利用限度額を減らされる原因になります。

自己破産、債務整理にも人によってさまざまですから、記録が残っていても新規の申し込みに通った人もいます。債務整理をして短期間に完済したようなケースです。がんばって返済をちゃんとしていれば、確かに問題はありますが信用度はそれほど大きく下がりません。相応の対応をしてくれるはずです。

ただしクレジットカードの審査は厳しいと言われていますので、審査の段階でキャッシング枠をゼロでスタートするといった条件が課せられる可能性はありますし、門前払いのように審査に跳ねられてしまうケースもあります。