キャッシングローンありの場合住宅ローンでの評価はどうなるのか
私は37歳の運送会社に勤めるドライバーですが、日々の生活でキャッシングローンを利用するなどして遣り繰りしやっとマイホームのための頭金を用意できました。どの住宅ローンを利用するか検討し始めたのですが、友人からキャッシングローンの利用があると住宅ローンの審査で評価が悪くなるという話を聞き心配になっています。キャッシングローンがあると本当に住宅ローンでの評価が悪くなるのでしょうか。
キャッシングローンの利用の内容により影響することもあります
キャッシングローンを利用していたため住宅ローンの審査に落ちた、というような情報がネットで見られることもあります。しかし、落ちた原因はキャッシングローンの利用そのものではなくその内容にあると考える方が適切と思われます。過去の返済遅延や滞納などの信用事故の有無、現在の借入額や借入件数などのキャッシングの利用内容が審査の評価に影響するものと考えられます。
インターネットの口コミなどでキャッシングローンを利用していると住宅ローンの審査に通らないという情報が流れていることもあります。しかし、これはあくまで一部の人に該当することであって全体的な傾向を表しているとは考えられません。住宅ローンは多額の返済を長期に渡って支払っていくものなので、審査は甘いというものではありませんが、キャッシングローンを利用している点だけで審査で落とされるようなものではありません。
住宅ローンの場合は長期に渡っての返済能力があるか、長期に渡って返済してくれるだけの信用があるか、が審査の評価で重要なポイントになります。例えば、30年間に渡って返済できるだけの収入が見込めるか、住宅ローンの返済に影響するような他の債務の支払いがどのくらいあるのか、信頼を損ねるような信用事故を起こしていないか、というような点になります。
問題になりやすいのは返済比率或いは返済負担率です。これは年収に対する一年間の元利金などを含めた返済額の割合ことで、住宅ローンの場合25~30%くらいが目安とされています。この数値より多くなるような割合で住宅ローンを組んでしまうと日常生活に大きく影響しゆとりの少ない生活を送らざるを得なくなるかもしれません。
そして、キャッシングローンを利用していればローン全体としての返済比率は当然高くなるわけで、その結果住宅ローンの審査に影響する可能性も高くなるわけです。つまり、キャッシングローンと住宅ローンを併せて返済比率が30%を超えるような場合、キャッシングローンの借入残高を減額しないと結果として住宅ローンの審査に落ちる可能性が大きくなるわけです。
そのため、できればキャッシングローンでの借入額を減額するか、できれば完済するほうが望ましいでしょう。また、信用や信頼の面から住宅ローンの審査に落ちないためにキャッシングローンだけでなくクレジットカードの支払いなどでも返済遅延や長期滞納などを起こしてはなりません。もし過去にそのような信用事故を起こしていれば、その内容や住宅ローンによっては審査に大きく影響することもあるでしょう。
そのよう心当たりがあるなら信用情報機関に問い合わせて自身の事故情報を確認し、その情報をもとに住宅ローンの担当者に相談するのがよいでしょう。仮にそのローンでの審査に落ちたとしても担当者から今後の対策についての何らかのアドバイスをもらえることもあるのではないでしょうか。
【参考ページはこちら】
キャッシングをするとローンが組めなくなる理由
キャッシングローンありだと、新規の申込の評価が下がる
キャッシングに新規に申し込むときに、既に他社でのキャッシングローンありだと、審査での返済能力関しての評価が下がる場合があります。審査での返済能力は、申込者の年収や職業、勤続年数なども重用ですが、他社からの借入なども判断されます。他社で限度額いっぱいまで借りていて、それが申込者の年収で支払いがいっぱいだと判断された場合は審査に通りません。また、総量規制の対象になっている消費者金融業者だと年収の3分の1以上は借りることが出来ません。
他社でのキャッシングやローンがあるという情報は、個人信用情報機関に記録されています。ここでは、支払情報や属性情報が登録されていて、支払情報は個人のローンやクレジットカードなどの利用に関する情報になります。契約内容や、現在または過去に利用していたローンやキャッシングなどの利用状況、返済状況、現在申込み中のローンなどの内容、債務整理などの事故記録、公共料金や携帯電話機種代金などの支払状況などです。
また、属性情報とは個人の住所や氏名、年齢、電話番号、勤務先や年収などの情報です。キャッシングやローンの情報は、全てこの信用情報機関に記録されているので、もし、これまでに延滞や債務整理などを起こしていると新たな申し込みは出来ません。銀行や消費者金融など金融機関は、返済をきちんとしてくれるかの判断が出来るものが必用です。もし、返済されなかった場合、金融機関は損失を出してしまいます。それを未然に防ぐためにも、情報機関で確認してから審査を行っています。
金融機関は、返済能力と融資限度額をこの情報機関で判断していきます。他社からのローンや借入があるかどうか、過去のローンなどの延滞などはないか、債務整理などは行っていないか、他のローン会社に申し込んでいるかどうか、また年齢や勤務先、雇用形態、年収なども同時に確認します。この時に、既に4件以上のローンがあったり、過去のローンの延滞、短期間で3件以上のローンの申し込みを行っていると、審査は通らない可能性が高いです。